ABOUT

Since 1888 ── 100年先も続く、ものづくりを目指して

ブランドの未来ABOUT

美しい瀬戸内海に隣接する倉敷市・児島。古くから織物の産地として日本の繊維産業を支えてきたこの地に1888年、倉敷帆布は誕生しました。

一本の糸に撚りをかけることから始まり、一反の生地が織り上げるまでの全工程を一括で管理。品質の良い生地作りを目指せば、作り手も使い手もどちらもが幸せになる。創業者である武鑓石五郎と梅のそんな思いを、世紀をまたいで受け継ぎながら、わたしたちは丈夫で、風合いの豊かな帆布を一心につくってきました。

時代とともに帆布の役割は多様に変化し、いまでは日用品から、ファッション、インテリア、建築に至るまで、ありとあらゆるシーンで活用されています。

わたしたちはこれからも帆布を通じて、身近で確かなものを届けながら、多くの人々の暮らしが心地よく、穏やかで、安らぎに満ちたものになることを願っています。

帆布づくりのこと

帆布工場では朝8時の始業とともに、60年以上使い続けている古い機械たちが一斉に動き出します。先代達から継承されてきた感覚を頼りに、糸を仕入れてからの前準備・製織・仕上げまでを全て自社工場内でおこない、一貫生産を続けています。

帆布づくり最初の工程は、紡績された複数の原糸を組み合わせて一本の糸にする「合糸」。その後、毛羽立ちを抑え強度を増す為に「撚糸」工程で糸に撚りをかけていきます。

経(たて)糸を整えるための「整経」
長年同じ機械をメンテナンスしながら大切に使用
シャトル織機独特のセルヴィッジ(生地の耳)
機械の音や生地の質感を確認しながら、細かく調整を加えます

最後は「仕上げ」工程。織りあがった生地を一反(50m)ずつキズがないかを確認して、直しが必要なものは手作業で丁寧に仕上げていきます。沢山の人の手のぬくもりが込められた生地は、こうして皆さまのもとに届けられています。