「THREAD AHEAD」ストライプ生地の魅力

「THREAD AHEAD」ストライプ生地の魅力

  • # 暮らしに寄り添う,
  • # 素材を味わう

一本の糸から、その先へ、美しい生地が織り上げられていく情景を表現した「THREAD AHEAD」。
シリーズを象徴する色とりどりのストライプ模様はプリントでは表現できない豊かな色合いと、どこか温かみのある風合いを醸し出しています。これは昔ながらのシャトル織機を使い、職人さんが手間と時間をかけて丁寧に織り上げた証です。
この美しい模様は、どのようにして生まれるのでしょうか。その背景を少し紐解いてみたいと思います。



ペンで引いた線ではない、小さな「点」が作るユニークな表情

ストライプ模様に近付いてよく見てみると、ペンでスーッと引いた"線"ではなく、とても小さな点が集まって、その模様を形作っていることがわかります。これは糸を先に染めてから織り上げる、先染め織物ならではの特徴です。生地の表面に色を写すプリントとは異なり、一本一本しっかりと染めた糸を織り上げ、模様を出すため、模様の輪郭が点線のような、ジグザグしたような、波打っているようにも見えます。フラットで均一的なプリントにはない、ユニークな表情が生まれるのはこのためです。


シャトル織機で織った生地の表面。織目がつぶれることなく、生地に凹凸が感じられます。

職人の手作業による「経通し(へどおし)」

このストライプの模様を決めるのはタテ糸です。シャトル織機で織る前の準備段階として、タテ糸を一本ずつ整える「経通し」という工程があります。ストライプ模様の通り、決まった場所に決まった色の糸を順番に通していく作業ですが、これは職人さんによる完全な手作業で行われます。熟練された職人さんでも全部で2180本あるタテ糸を、筬、ヘルド、ドロッパーと呼ばれるそれぞれの機料品に一本ずつ通していくのには12時間もかかるほど、非常に手の込んだ作業になります。


一本でも場所を間違えてしまうと、ストライプの美しいパターンは崩れてしまうため、気が抜けない根気のいる作業です。

ストライプの表情を優しくするヨコ糸

一本ずつ丁寧に整えられた鮮やかなタテ糸に対して、ヨコ糸には綿の自然な色である生成りの糸を使い、シャトル織機で力強く織っていきます。生地になった時、ヨコ糸の生成り色はほとんど目視できないほどの小さな点となり、タテ糸とタテ糸の間からほんのわずかに顔をのぞかせる程度ですが、綿本来の優しさを持つ生成り色がベースにあるからこそ、生地全体に独特の温かみが生まれます。

帆布は平織の織物。生地に表と裏がないので、内側を見ても表と同じ美しい模様が見られます。

毎日の生活に、お気に入りの彩りを

バッグの中や机の上でふと目にした時、手に取った時、上質なストライプ模様のアイテムは、日々の暮らしにささやかな彩りを与えてくれるはずです。
複数の色が組み合わさったストライプは、見ていてワクワクするもの、穏やかな気持ちになるもの、心地よいリズム感が感じられるもの、活力が湧いてくるものなど、一つひとつに異なる表情があります。
自分の好きな色を選ぶのはもちろん、普段は選ばないような色を取り入れて新しい気分を楽しんでみるのもおすすめです。大切な方へのプレゼントなら、贈る相手の好きな色やその人のイメージを思い浮かべて選んでも。
たくさんの色が織りなす「THREAD AHEAD」から、ぜひ自由な色選びを楽しんでください。

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